β次元日記

α次元にはいけない。せめてフィクションの話をしよう。

最近観たもの

 

 人生がままならないのに、シャーロックホームズ観たさでNetflixにお試し登録してしまったのが一ヶ月前のことだ。

 シャーロックはとても良かった。ぜひ聖典を読みたい。

 個人的にツボだったのは、ジョンが歩く時にはいつも脇が空いているところだ。軍人を見たことがないのに「軍人ぽいな」と思わせるような細部に惹かれる。

 

 そしてシャーロックの他にも色々観た。何事も継続が大事だと聞いたので、紹介記事としておいておく。

 

『セックス・エデュケーション』

 ネトフリオリジナルドラマ。セックス・セラピストの母親を持つ主人公が、その知識を活かして学校の生徒の「性の悩み」を解決していくドラマ。

 カジュアルにヤってるシーンが入るので絶対に居間で見てはいけないが、主人公が相談者たちに「対話」をさせようとするシーンがかなり良い。すれ違い、認識の齟齬などが主人公の助言や質問によって解消されていくのがハラハラしつつも小気味よく、パズルがはまっていく感覚で面白い。フロイトの夢判断を読んでいる感じに似ている。

 高校を舞台にした青春の物語でもあるので、海外の学園ドラマが好きな人は意外とハマりそうだ。

 

『ロマンチックじゃない?』

 こちらもネトフリオリジナル。

 よく少女漫画などで「環境は変わらない。だからあなたが変わるしかないの!」的なセリフがあるが、この映画はその逆をいく。

「自分が好きじゃなくて、周りもあなたを尊重してくれない?うーん、オッケー!環境を変えましょう!!」(神の声)と言う感じで、自己肯定感の低く冴えない主人公の周囲が一夜にしてガラッと「ラブコメ」の世界に変わるのだ。

 朝チュンやお着替えシーンなど、思わず「あるある!」と頷くようなラブコメのお約束がメタ的に扱われていてつい笑ってしまう。

 家が広くなり、イケメンに口説かれ、みんなが自分を尊重するようになった世界で、しかし主人公は元の世界に戻るために「ラブコメ」を完遂させようと奔走する。

 『凪のお暇』(自己肯定力の低いOLが空気を読むことに疲れ果て退社して人生を見つめ直し始めたは良いが口座も心も全然休まらない漫画)がヒット したことを考えると、最近は「一度低下した自分の重要度を、どのようにして再び上げるか」と言うことがテーマになってきているのだろう。

 「強くて異世界転生」系の作品は言ってみれば「今のままでは自分を好きになれそうもないから、強大な力と新しい環境を得たい」という感情から支持されているのか。

 ゆとり世代として公に馬鹿にされてきたこととか関係あんのかな…

 

 さて。

 段々もう読むのに疲れた気配を画面の向こうからビンビン感じるので、あとは私のツイートを引用してうやむや的に終わろうかと思う。

 いつもブログを見てくださって本当にありがとうございます。誰が見てるんだろう。こんなネットの片隅のブログを見てくれるなんて、きっと奇特で優しくてセンスがあって、海より広く山より高い心を持っている人なんだろうなあ……

 

ミッドナイト・イン・パリ

 婚約者とギクシャクする小説家志望の男がパリの街で迷子。不思議な車に乗り込むと何故か1920年代のパリへ。

 

 

『ネオ・ヨキオ』

 ネオ・ヨキオという近未来の街で「名家の末裔・ホッケー部エース・ファッショナブル・ずっと隣にジュード・ロウ」という全然共感出来ない主人公が悪霊払いをするアニメ。女に振られたショックで貰い物のカルティエを壊すな。

 

 ↓顔もカッコ良かったよね、とGoogleで画像検索して

 

 ジュードロウ は顔がいい。これだけ覚えて帰ってください。それでは。